打ちのめされた、カテーテル検査の真実
2016年11月02日 (水) | 編集 |
先週末に友人たちとフレンチレストランに行って、酔いながら全部ぶちまけちゃった、カテーテル・アブレーション検査の結果。
実はね、自分でも衝撃だったけど、「異常なし」だった。

カテーテル・アブレーション検査とは何ぞやという人のために簡単に説明すると、それはカテーテルっていうワイヤーみたいなのを心臓まで何本か入れて、そのカテーテルの先に付いてる電極で心臓に電気を流して、不整脈が起こるかどうかを検査するもの。
脚の付け根や肩に小さな穴を開けて、身体の奥にある大きな血管(静脈や動脈)から入れるの。

もし不整脈の原因(例えば異常回路)が分かれば、アブレーション(焼却)用のワイヤーを入れて、異常部分を焼き切るっていう治療を兼ねた検査。

私が最初に頻脈に襲われたのは4年前くらい。
東京で一人暮らしして間がない頃、明け方まで同僚と飲みあかしてアパートに戻って眠りについてたら、トイレに行きたくなって目が覚めた。
そして起き上がった瞬間、ものすごい速さで心臓が脈打って、立っていられず頭は真っ白に。
不思議と意識ははっきりしていて、自分で救急車呼んで、彼らが到着する頃には頻脈は治まってた。
運ばれた先の病院で血液検査を受けて、「異常なし」でその日のうちに帰される始末。

その後数回、夜中にいきなり目が覚めて頻脈が起こるってことが続いたけど、不安で山口にいるお母さんに夜中電話すると「しっかりしなさい、病院では何でもないって言われたんでしょ?不摂生が祟ったのよ」と言われて終わり。

確かに新人歓迎会だなんだで飲み過ぎの日が続いてたし、就職して研修の日々に緊張してたし、ストレスかなーと思いつつ、その時は人生初の正社員職に夢中で、気づけば頻脈は治まった。

その頻脈が再び始まったのは、3年後(多分)の3月。
茨城県で彼と同棲して1年が経つっていうタイミング。
東京で終電帰りしていた正社員時代と違って、定時ピッタリに帰れる契約職でのんびり働いていて、大好きな彼と一緒に住んでる今、ストレスなんてないのに??って思ってた。

それから入籍→住宅購入と大きなイベントが続いて、日本語がダメな彼のために調べ物から書類作業から全部やってたら、ストレスが溜まったのか頻脈が頻繁に来るようになった。
それでも最初は夜中にいきなり来るタイプで、苦しいのはその時一瞬だけだし、「そんなにストレス溜めてるんだなぁ」と思いながら過ごしてたら、なんと職場のエレベーターに乗った瞬間、頻脈が起きた。

起きて動いてる最中に起きたのは初めてで(一番最初のは眠りから覚めた直後だったし)、夜中に来るものなんかより格段に速いし、もうパニック。
そして救急車→病院で検査→異常なし、の定番コースをまた味わう羽目に。

でも絶対何かがおかしいんだと思って大学病院に行って相談すると、「発作性上室性頻脈の可能性が高い」と言われた。
その時は「ほら、やっぱり!やっぱり心臓のどこかが悪かったんだ!」と嬉しかった。
それを治すにはカテーテル・アブレーション検査が必要だ、と言われると、私は急に尻込み。
だって、心臓まで管を通すなんて冗談でしょ?!って感じ。

しかも、その検査をするにはまず発作が出た時の心電図が取れないと、という話。
24時間ホルター心電図を付けた日にタイミングよく発作が起きるわけでもなく、「もっと頻繁に起きるようになって24時間ホルターでデータが取れるようになったら検査を受けるのでも遅くない」と医者も言うし、心電図が取れるまで待つことにした。

それからつい最近まで、激しい頻脈は1か月に1~2回、「いつ頻脈がくるか分からない」っていう予期不安から起きるパニック発作は月によっては毎日起きてた。
不安感がものすごく高まっちゃって、どこに行くにも携帯が手放せず、トイレで発作が起きた後はトイレに行くのも緊張するように…。
こりゃもうダメだと思って、心療内科の先生に「漢方だけじゃなくて、もっと強い薬を出してください」と頼んだ時は、もう藁にもすがる思いだった。

メイラックスを飲み始めて面白いようにパニック発作は減ったけど、「いつ頻脈がくるか分からない」という不安はついて回る。
だから、発作時の心電図をなんとしても取ることに決めた。
心電図を取って心臓の悪い部分を治療すれば頻脈は治るから、そうなれば予期不安もそのうち減ってパニック発作なんて起きなくなるだろう、と信じてた。

そして3万円くらいで買った携帯心電図に、発作を記録することに成功した時は、それだけで半分救われた気がした。
その記録を医者に見せると、「この波形だと治療できるタイプの頻脈かただ普通に脈が速くなっているだけなのか、微妙なところ」と言われたけれど、私には「絶対に病気が隠れてる」っていう自信があった。

カテーテル・アブレーション検査は心臓まで管を入れるわけだからそれなりにリスクもあって、説明を受ければ同意書にサインしたくないような検査だったけど、どうしても治して普通の生活を取り戻したかったからサインした。
ネットで「妊娠したら頻脈が出やすくなる」って情報を読んで、そろそろ子作りをしたいからやっぱり絶対に受けるべきだ!って思った。

それなりに覚悟がいる決断だったし、私なりにいーっぱい悩んで検査受けることにしたっていうのに。
検査は大変だけど、終われば魔法のように頻脈が消えるんだと信じてたのに。

医者の判断は、「かなり強く刺激してみたけど危険な不整脈が起きる様子が見られないから、私たちが可能性として考えていた発作性上室性頻脈はなさそうだ」だって。

検査中に心臓が興奮する薬を何度か打たれて、これが夜中に突然来る頻脈によく似てたからそう伝えると、「これは洞性頻脈といって緊張したり運動すれば誰にでも起こる、普通の心臓の反応です」。
若い人ほど反応がよくて、私の心臓もけっこう反応よく、一気に180くらいまで上がるらしい。
でも、それは病気じゃない。むしろ、健康的な反応だ、と…。

全てが終わった後、部屋に戻った後で彼に「がっかりした?」って聞いてしまった。
彼は「何で?異常がないって分かってとっても嬉しいよ」って言ってくれた。

絶対に発作性上室性頻脈なんだって信じてたのに。
治せる頻脈なんだって思ってたのに。
今まで苦しんできたのが全部、単なる体の反応だったなんて。
でも、ここまでやったんだから、そう認めるしかない。


もうね、何度も泣いちゃった。
すっかり病んじゃったんだなーって。
心と自律神経がね。
だからあり得ないほどの頻脈が出るし、期外収縮が出るし、パニック発作が出る。

頻脈が消えれば期外収縮も減ると思ってた私、バカだなー。
全部、単に自律神経が変に反応してただけだっていうのにね。
もうどうやっても治せないんだと思うと、症状をパッと消す魔法みたいなものはないんだと思うと、やるせない…。

でも、それくらいカテーテル・アブレーション検査にすがってたの。
狂い始めた根本を消し去ってくれる魔法だって信じてた。



フレンチレストランで、メインのオマール海老を前に、思いっきり泣いて友人夫婦を焦らせてしまったよ(汗)
オマール海老すっかり冷めちゃったし。
幸運だったのはその旦那さん(スイス人)のほうが医学部出身で、色々とアドバイスくれたこと。

そう、時間と努力が必要だけど、自律神経のバランスを整えることはできるんだよね。
ちゃんと体と脳に休養を与えれば、頻脈も不安もどこかへ行く日が来る。

もうすぐ子作りしたいからって、焦りすぎたかなぁ。
今はひとまず、「心臓が健康でよかった!」って思うべきなのにね。
関連記事
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2017/01/17(Tue) 23:21 |   |  #[ 編集]
きゅんさくさん
コメントありがとう。
返事はメールアドレスに直接送ったよ。
2017/01/19(Thu) 09:07 | URL  | 瑠花 #-[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2017/01/19(Thu) 22:01 |   |  #[ 編集]
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可