摂食障害特集やってた
2016年12月02日 (金) | 編集 |
昨日たまたまテレビつけたら摂食障害特集やってた。
日テレの「今日コレ」っていう番組だったかな?
ニュースと特集番組が組み合わさったような、ヘンな番組なんだよね。
いつもは東京の行列ができる店とか、隠れた名店とか、そういう特集が多いと思うんだけど…
(ちょうどこの時間に帰宅してて、テレビでも観ながら(というか聴きながら)料理してるの)

今回放送してたのは、医療刑務所に入所してる摂食障害の人たちだった。
そんな刑務所あるんだ~!っていう驚きは一瞬で、映ってる患者さんや紹介される摂食障害の概要を観てるうちに、思わず泣いてしまった。

私と同じ精神状態だった人たちが、そこにいる。
病的なほど痩せていながら、「これ以上は太れない」と泣く患者。
先生の診察では、出される食事のカロリーを何度も確認する患者。
先生に「どうして痩せていたいんですか?」と聞かれると、「だって私にはこれしかない」という答え。
「どうしてそう言い切れるんですか?」と聞かれると、「私にとってコレは宗教みたいなものなんです」

過去の自分を見ているようで、痛くて、かわいそうで、ただ本当にかわいそうで、料理しながら泣いた。

数字が全てだった自分を覚えてるの。
痩せが生きる価値だった自分を覚えてる。
孤独で、辛くて、毎日が地獄だった。
生き地獄ってこういうことなんだな、と思った。

こんなに辛いのに、数字にしがみつく自分を捨てられない惨めさ。
病気になって最初こそ痩せてハイテンションになるけど、自分が「病気だ」と気づいてからは、そんな病的な考え(数字へのこだわり)にしがみついている自分が惨めで仕方なかった。

テレビで彼女が「だって私にはこれしかない」と言ってたように、私も本気でそう信じてた。
痩せがなくなったら、どうなっちゃうの?って。
まるで生きる価値ゼロな気がして、惨めだなんて思いながらも、価値ゼロより惨めの方を選んでたんだろうね。

多分、あの頃に「一週間後にあなたは死ぬ」と宣言されても、痩せを手放すことはできなかったと思う。
(急にすべてを手放すのはいずれにしても無理な話で、ゆっくり回復していくしかないんだけどね)

でも、今もし「一週間後にあなたは死ぬ」と宣言されれば、私は今すぐに職場を出て、家からスーツケースを引っ張り出して、貯金を全額引き出して、世界中の行きたかった国へ行って、見たかったものを見て、タイムリミットの2日前くらいに帰ってくると思う。

「私にはこれしかない」っていうのは、そう思い込んでるからなんだよね。
本当はそんなことないのに。
命がある限り、人には無限の可能性がある。
やけくそで書いてみた小説が大ヒットするかもしれないし、試しに出かけてみた観光地で運命の出会いがあるかもしれないし。

無限の可能性が広がってるけど、一歩踏み出さなきゃ無いも同じなんだよね。
100%自分に向いている関心を、外に向けないと。
私もあの頃は自分にばかり関心がいってたから、映画とか本とか娯楽に対する興味をほとんど失ってた。
食べ物のことばっかり考えないように、無理やり他のことに関心を向けるようになってはじめて、「何かを楽しむ」っていう感覚を取り戻していったような気がする。

身体がある程度回復するまでは、とにかく食べ物のことが頭から離れないからね…。
でも、自分に「こんなこと終わりにしたい」という意志さえあれば、最後には回復することが絶対できるものなの。

あの頃は痩せを保つことで頭がいっぱいだったけど、それは確実に「死を近づける行為」なんだってこと、みんなに知ってほしい。
低体重や栄養失調で死ぬっていうのは単なる一例だよ。

脂質が一切入ってこないと体は生命維持のために自分で脂質を作ろうとするから、コレステロール値はどんどん高くなる。ガリガリでもね。
そしたら、起こってくるのが動脈硬化だったり、脳梗塞だったり。

身体は細胞でできていて、細胞に栄養が行きわたらないってことは、細胞が死んでいくことを意味するの。
見た目からじゃ分からないけど、身体は確実に老いていく。

そういうのに気づくのは、回復してしばらくたってからなんだよね。
だから、勇気を振り絞って治療に踏み切るのは早ければ早いほどいい。
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